Yobb

駆け出しWebエンジニアのブログ

制約からの解放

f:id:sho-ezawa-dev:20180130123552p:plain

プロである以上 勝負に勝たなければいけないが
勝たなければという一点において かなり指す将棋が制約されてしまう
 
プロの世界では 世界が進歩すれば進歩するほど制約が大きくなる
突き詰めていくと全部同じような将棋になってしまう
 
そういう部分から解放されないと新しい発想とか今までなかった手というのは
見つけにくいんじゃないか 見つけられないんじゃないかという気がしている

出典:アナザーストーリー 〜羽生善治 史上初の七冠制覇 ヒーローに翻弄された男たち〜

www.youtube.com

所感

一番衝撃を受けたのは「世界が進歩すれば進歩するほど制約が大きくなる」という一節です。

世界にはなんとなく制約があって、そこから解放されないと新しいものができないというのは分かっていたつもりでしたが、 その制約はどのように増えていくのかは考えたことがありませんでした。

制約は常に一定ではなく、自分やチーム、企業や社会全体の進化に合わせて増えていくもの。 そして、制約に無頓着なままでは、進化とともに新しいものが生まれない退屈な世界に苦しみ続けることになる。

これは将棋に限らずどの世界でも言えることだと思います。

プログラミングの世界でもベストプラクティスが生まれて安定した品質が用意に実現できるようになる一方、 なぜそれがベストプラクティスなのかは意識されなくなり、潜在的な問題点が放置されたり、さらなるベストプラクティスが生まれにくくなったりするように感じます。

また一方で、なんでもかんでも制約を外れてばかりでは、ベストプラクティスの恩恵に預かれません。

制約から解放されるためには、「常に制約の外にあるものを少しずつ試し続けること」が大切だと思いました。